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電磁干渉(EMI)と電磁環境両立性(EMC)
EMI/EMC測定(プリコンプライアンス・テスト)の重要性
50%のプロジェクトでは、初回のEMC試験 で不合格になるという事実をご存じでしょうか。 Intertek Testing Servicesの報告によると、製品のおよそ半分が最初のEMC試験に失敗しています。その原因として、EMC原則適用の失敗、EMC に関する知識の欠如、EMC規制の誤った適用、回路エレメント間の予期しない相互作用、または非準拠モジュールまたはサブアセンブリが最終製品に組み込まれることが挙げられています。
EMI/EMCプリコンプライアンス・テストを実行することにより、EMIコンプライアンス・テストに1回で合格できる可能性が高くなり、時間や数十万円の費用を節約することができます。 医療、自動車、防衛、さらにはマルチメディア・アプリケーション用の製品を設計している企業は、プリコンプライアンス・テスト・セットアップに投資することで利益を得ることができます。 このページでは、プリコンプライアンス・テストを製品開発プロセスに追加することで、製品開発を加速し、プロジェクト・コストを削減する方法について説明します。
EMI/EMCプリコンプライアンス・テストの利点
製品開発に携わっている場合、製品を市場に出すためにコスト、時間、時には感情的な情熱という投資が必要になります。コンプライアンス・テストの不合格はぜひとも避けたいものです。プリコンプライアンス・ソリューションを作業プロセスに組み込むことには、以下のような数多くの利点があります。
- 製品化までの時間の遅延や開発コストの増加の原因となるEMI/EMCの潜在的な問題を早期に特定できる
- EMI/EMC関連のコストを削減できる
- 認証ラボに持ち込む前に製品の信頼性を向上させる
- 設計変更の影響に関するフィードバックを即時に行う
- スケジュールに合わせて柔軟にテストを行うことが可能
EMI/EMCプリコンプライアンス・テストのセットアップ
EMI/EMCプリコンプライアンス・テストは簡単で、時間もかかりません。顧客からのフィードバックに基づいて、テクトロニクスは、使いやすさと機能性を念頭に置いた、放射、伝導のプリコンプライアンス・テストが行える次世代ソフトウェアを開発しました。
EMI/EMCプリコンプライアンス・テストのセットアップは、SignalVu-PCから始まります。EMCVuと呼ばれる追加オプションを使用することで、この最新版のSignalVu-PCをご利用いただけるようになります。EMCVuには、使いやすい設定ウィザード、内蔵された規格、押しボタンによる選択機能を備えたアクセサリ設定機能が備わっています。オープンエア・テスト・サイト(OATS)をセットアップする場合でも、研究室でテストしている場合でも、EMCVuは周囲の雑音を取込んで除去するため、無響室を使用せずにプリコンプライアンス・テストの精度を高めます。
EMCVuとリアルタイム・スペクトラム・アナライザおよびアクセサリを使用して、放射、伝導エミッションのプリコンプライアンス・テストを実行する方法の詳細については、こちらのアプリケーション・ノート をご覧ください
30日間の無償試用版でEMCVuをお試しになりたい方は、以下のボタンをクリックしてください。
EMI/EMC測定のトラブルシューティング
製品の最終認証テストに時間と費用を投資する前に、デバイスを認証ラボに送る準備ができていることを確認する必要があります。問題が発生したときは、問題にすばやくフォーカスし、原因を特定し、コストのかかる遅延を発生させずに修復する手順のための適切なツールが必要です。
効率的にデバッグするには、問題をすばやく特定し、間欠的な干渉を捕捉するソリューションが必要になります。 これは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されます。
ソフトウェア・ソリューションで探す必要がある機能の一部は次のとおりです。
- 対象となる周波数で障害のない状態およびゼロインをバイパスするためのQP(疑似ピーク)検波。
- 特定の高調波のみをテストし、近接界プローブでそれらのエミッションがボード上のどこで発生しているかを探すための高調波チェック。
- 既知の周波数の高調波でエミッションを検出することを可能にする高調波マーカ。
- 被測定デバイス(DUT)と周囲の雑音、デバイスの以前の反復などを比較するための複数トレースの表示機能。
- 障害が間欠的か再発しているかを判断するための、自動または手動によるマルチ障害の再測定。
- 同じユーザが設定可能なレポートによる、複数の形式による複数の測定。
ハードウェアについては、リアルタイム・スペクトラム・アナライザを使用することによりEMIデバッグがより簡単になります。リアルタイム・スペクトラム・アナライザが提供する利点の一部は次のとおりです。
- トランジェント信号、間欠的な信号を取込む機能。
- 同じ周波数で複数のソースをデバッグする機能。
- 即時フィードバック - 従来の掃引スペクトラム・アナライザは掃引に時間がかかり、重要な信号を取込めない可能性があります。
リアルタイム・スペクトラム・アナライザを使用した放射プリコンプライアンス・テストの詳細については、当社のブログをご覧ください。トラブルシューティング技術に関する詳細は、以下のボタンをクリックしてダウンロード可能な「EMIのトラブルシューティングの実例」アプリケーション・ノートに記載されています。
アプリケーション・ノートのダウンロードEMI/EMCプリコンプライアンス・テストと規格
テクトロニクスのEMCVuプリコンプライアンス・ソフトウェアは、CISPR、FCC、MIL-STDなど、多くのEMC規格をサポートしています。テストを自動化するために、EMCVuには内蔵の規格が備わっているので、製品とその販売地域に適した規格を選択することができます。EMCVuでは、周波数範囲の設定やライン・テーブルの制限など、含まれていない機能を持つ規格を設定することもできます。
サポートされる規格の簡単な要約を以下に示します。
マーケット・セグメント | 機器の種類 | 規格 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
IEC/CISPR | CENELEC/EN | FCC | MIL-STD | DEF-STAN | ||
ISM医療 | 産業、科学、医療機器 | CISPR 11 | EN 55011 | CFR Title 47 Part 18 | ||
医療用の電気機器 | EN 60601-1-2 | |||||
自動車 | 自動車、船舶、内燃エンジン | CISPR 12 | EN 55012 | CFR Title 47 Part 15(*) | ||
車載用のコンポーネントおよびモジュール | CISPR 25 | EN 55025 | ||||
マルチメディア | サウンドおよびTV放送レシーバ | CISPR 13 | EN 55013 | CFR Title 47 Part 15 | ||
情報技術と通信機器(ITE) | CISPR 22 (EN55032に置き換え) | EN 55022 (EN55032に置き換え) | ||||
プロ・オーディオ/ビデオ/マルチメディア機器 | CISPR 32 (CISPR 13および22に置き換え) | EN 55032 | ||||
電化製品 | 電気デバイス、家庭用電化製品およびツール | CISPR 14-1 | EN 55014-1 | CFR Title 47 Part 15 | ||
照明 | 蛍光灯および照明 | CISPR 15 | EN 55015 | CFR Title 47 Part 15 | ||
防衛 | 防衛機器とシステム | MIL-STD-461G | DEF-STAN 59-411 |
EMI/EMCプリコンプライアンス・テスト・ソリューション
テクトロニクスは、お求めやすい価格のソフトウェア、スペクトラム・アナライザ、アクセサリ、プローブなどのEMI/EMCプリコンプライアンス・テスト・ソリューションを提供しています。
ソフトウェア
SignalVu-PCとEMCVuソフトウェアがあれば、テクトロニクスのEMI/EMCプリコンプライアンス・ソリューションをすぐにご利用いただけます。 SignalVu-PCのプラグインとして、EMCVuはすべてのプリコンプライアンスのニーズに対応するシングル・ユーザ・インタフェースを提供します。
スペクトラム・アナライザ
テクトロニクスは、高速かつ正確な測定を提供してEMI/EMCの問題を迅速に検出する、お求めやすい価格の幅広いリアルタイム・スペクトラム・アナライザのラインアップを提供しています。リアルタイム・スペクトラム・アナライザは、まれに発生するEMIバーストを取込むという、従来の掃引タイプに比べて大きな利点があります。
EMI/EMC測定に関するコンテンツ
新製品 - オールインワンのEMI/EMCプリコンプライアンス・ソフトウェア・ソリューションであるEMCVu
ビデオ
新製品の設計を認証ラボに提出する準備ができていることを判断するための、高速、簡単、正確、および購入しやすい方法を提供します。このビデオでは、ボタンによる複数の規格サポート、複数の測定/複数のフォーマットによる自動レポート作成、周囲雑音校正と比較、ピーク検波による高調波マーカと高速スキャン、およびQP検波と平均検波を使用した障害のスポット測定について説明します。
スペクトラム・アナライザを使用した低コストのEMIプリコンプライアンス・テスト
アプリケーション・ノート
このアプリケーション・ノートは、汎用スペクトラム・アナライザを使用して、コンプライアンス・ラボでの認証試験前に、放射および伝導エミッションのEMIプリコンプライアンス・チェックを実行する方法について説明しています。
フルEMIコンプライアンス会場とテクトロニクスのスペクトラム・アナライザ
ビデオ
このビデオでは、コンプライアンス・レシーバのセットアップを使用して得られたEMIコンプライアンスの結果と、テクトロニクスのRSAスペクトラム・アナライザを使用した低コストのアプローチを比較します。この結果から、EMIチャンバの内外における意図しない放射のエミッション・テストとCISPR 11 EMIの放射エミッション・テストがどのように相関しているかがわかります。 RSAスペクトラム・アナライザでプリコンプライアンス・テストを実施することにより、コンプライアンス・テストの前に対処できる問題を検出し、高価なコンプライアンス・テストに1度で合格して時間と費用を節約します。
EMI/EMC測定に関する製品
操作性に優れたプリコンプライアンス・ソフトウェア
SignalVu-PCとEMCVu
SignalVu-PCとEMCVuソフトウェアがあれば、テクトロニクスのEMI/EMCプリコンプライアンス・ソリューションをすぐにご利用いただけます。 EMCVuはすべてのプリコンプライアンスのニーズに対応するシングル・ユーザ・インタフェースを提供します。 EMCVuソフトウェアのライセンスをご購入いただくだけで、SignalVu-PCに内蔵されたEMCVuの機能のロックが解除されます。
低コストのプリコンプライアンス
リアルタイム・スペクトラム・アナライザ
テクトロニクスは、手頃な価格のRSA306B型から高性能のRSA5000シリーズまで、リアルタイム・スペクトラム・アナライザのフル・ラインアップを取り揃えています。すべてのテクトロニクス・スペクトラム・アナライザには、スペクトラム解析用のSignalVuソフトウェアが含まれています。
ミックスド・ドメイン解析機能を高度に統合したオシロスコープ
4/5/6シリーズMSOオシロスコープ
これらのオシロスコープは、スペクトラム表示によって任意のアナログ・チャンネルの時間領域の波形、スペクトラム、またはその両方を表示できるなど、優れた汎用性を備えています。時間および周波数のプロットが同期されるため、ビクティム/アグレッサの信号を効果的に識別できます。
EMI/EMC測定に関するよくある質問
EMC測定とは?
EMI測定とは?
EMIとは電磁干渉(エミッション)のことで、電磁エネルギーが電子機器の動作を妨害することによって発生します。その電磁干渉を計測することを、EMI測定と呼びます。
EMI/EMC測定の方法は?
EMI/EMC測定は、テクトロニクスの製品やソリューション で低コストかつ正確に行うことができます。