ミックスド･シグナル･オシロスコープ

ミックスド・シグナル・オシロスコープ（MSO）は、アナログ信号とデジタル信号の両方を表示し、比較するのに最適なデジタル・オシロスコープです。アナログ信号とデジタル信号のための入力チャンネルを両方装備しています。

アナログ信号は時間の経過に従って連続的に変動する電圧レベルとして表示されます。これらの電圧対時間の波形は、従来はオシロスコープを使用して測定されていました。信号はオシロスコープのアナログ入力チャンネルに直接接続することも、オシロスコープ・プローブを介して接続することもできます。

一方、デジタル・チャンネルでは論理値（0または1）が測定されます。信号が0または1のどちらを表しているかを判定する基準は、ユーザによって設定されたしきい値に基づきます。デジタル／ロジック信号は従来はロジック・アナライザによって測定されてきましたが、ミックスド・シグナル・オシロスコープを使用した方が多くのタスクで利便性に優れます。MSOはロジック・アナライザの基本機能の多くを備えています。たとえば、デジタル回路のタイミング解析などです。

MSOでは、アナログ入力チャンネルの連続的に変化するアナログ波形とデジタル入力チャンネルのデジタル／ロジック波形が共通の時間軸スケール上に表示されるため、容易に比較できます。

オシロスコープのもう1つのカテゴリとして、ミックスド・ドメイン・オシロスコープがあります。これは、アナログ／デジタルが混在したミックスド・シグナルを測定する機能を備えているほか、内蔵されたスペクトラム・アナライザを使用して周波数領域で無線周波数（RF）を測定することもできます。オシロスコープの種類や仕様に関する説明、高度な測定方法についての詳細は、オシロスコープ・ラーニング・センターを参照してください。

テクトロニクスのミックスド・シグナル・オシロスコープ