質問:
オシロスコープの仕組みは?
回答:
現代のデジタル・オシロスコープは、デジタル・ストレージ・オシロスコープ(DSO)、デジタル・フォスファ・オシロスコープ(DPO)、サンプリング・オシロスコープの3つのクラスに分類されます。これらはすべて、垂直軸、水平軸、波形取得、トリガなどのシステムを備えています。
垂直軸システムは、プローブからの信号が入力される部分です。後段の回路、特にADコンバータ(ADC)の電圧範囲に合わせて入力信号の振幅を最適化します。意図的な振幅とオフセットの調整以外の信号変化を発生させないようにします。
波形取得システムは、時間(または水平)要素と実際のデジタル化および保存要素を含みます。信号電圧をサンプリングし、表示用の多数のデータポイントを取得します。デジタル・オシロスコープの水平軸システムには、各電圧サンプルに正確な時間(水平)座標を与えるサンプル・クロックが含まれています。サンプル・クロックはADコンバータを駆動し、その出力は波形取得メモリに保存されます。このメモリの容量はレコード長と呼ばれます。過去数年間で波形取得サブシステムのアーキテクチャは大きく進歩し、デジタル・フォスファ・オシロスコープで使用されるDPX™波形取得技術などの画期的な進展がありました。
トリガ・システムは、入力信号ストリーム内にあるユーザ指定の状態を検出し、それを波形レコードの時間基準として適用します。トリガ条件を満たしたイベントが表示され、そのイベントの前後の波形データも表示されます。いずれの場合も、トリガ・イベントの時間位置を観察することができます。トリガ・システムにより、画面上に安定した一貫性のある波形が表示されます。トリガ・システムは波形取得を有効にするために、しきい値電圧、パルス幅、論理の組み合わせ(複数入力での)、その他多くの条件を監視します。
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製品シリーズなし
製品:
FAQ ID 54156
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