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計測学に関するリファレンスとリソース
計測学に関連したトピックに関するリファレンス、リソース、および用語を以下に示します。
よく使用される頭字語
- A2LA :米国校正・試験所認定協会(American Association for Laboratory Accreditation)、ISO 17025に基づいて校正/試験機関認定のサービスを提供している非政府組織
- ANSI :米国国家規格協会(American National Standards)
- DAkkS :ドイツ計量検定所(Deutsche Kalibrierdienst)、ドイツの校正/試験団体
- ISO :国際標準化機構(International Organization for Standardization)、ISO 9001などの品質規格を策定する組織
- NCSLI :独立系産業組織(National Conference of Standards Laboratories International)
- NIST :米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)、米国の国立計量標準研究所、米国における測定アーチファクトを管理
- NPL :イギリス国立物理学研究所(National Physical Laboratory)、イギリスの計量標準機関
- PTB :ドイツ国立理工学研究所(Physikalisch-Technische Bundesanstalt)、ドイツの計量標準機関
計測学関連用語集
確度(Accuracy)
事実との一致、正確さ。測定器の読み値と測定しているパラメータの実際の値の近さの尺度を表します(99.998%の確度、など)。確度の仕様には、多くの場合、確度に影響するレンジやその他の変数に関する規定が記載されています。
アーチファクト(Artifact)
下位のトレーサブルな標準器にとって参照基準となるものです。 通常は米国におけるNISTのような国家計量標準機関で管理および監督されています。 たとえば、その国で利用可能な10Vの起電力の中でも、10Vの基準となるこの特定のアーチファクトが最も確度が高いと見なされます。
校正(Calibration)
"基準"との比較に基づいて、測定デバイスの読み値をチェック、調整、または判定を行うこと。その基準となる確度のデバイスとは、その上位の標準器との連続性が証明されていなければなりません。(以下の
トレーサビリティ
の項を参照。または、より詳しい説明は
トレーサビリティ
のページを参照)。
校正の本来の目的は、初めて使用する機器が基準からどの程度外れているかを判定することにあります。 しかし、標準器から得られた値に近づくように、その機器の読み値を調整する作業を行うこともあります。
測定(Measurement)
物理的性質が同等であるかどうかを判定するために、対象となるデバイスに対して一連の事前に定義された操作手順を実施すること。
計測学(Metrology)
重量と測量を扱う科学。 あらゆる測定に関連する知識分野。
精度(Precision)
精密という状態または性質、正確さ。 ある機器で測定を繰り返した場合に、同じ結果が再現される程度の尺度を表します。 これは機能の確度です。必ずしも測定値の正しさを意味するわけではありません。
反復性(Repeatability)
同じ測定を同じ条件で繰り返した場合に、それぞれの結果が同一になる程度を表します。
再現性(Reproducibility)
同じ測定を条件を変更して繰り返した場合に、それぞれの結果が同一になる程度を表します。
分解能
機器によって表示可能な詳細の細かさ。 たとえば、長針(時間)と短針(分)のある時計では分解能は1分です。 秒針がある場合には分解能が高くなり1秒になります。 ただし、分解能が高くても確度が向上するとは限りません。 たとえば、分解能が1秒の時計が2時間遅れているという可能性も考えられます。
許容誤差(Tolerance)
許容される範囲の基準からの偏差。 機器が正常に動作するのに問題のない値の範囲を定義します。
トレーサビリティ(Traceability)
校正において"血統書"の役割を果たします。校正中に行われた測定が標準として認められている標準器に基づいていることを証明する書類。これは、校正中に行われたあらゆる測定が、国家基準に対してトレーサブルな正規の基準に基づき正しく校正が実施されたことが証明済みの機器を使用して行われたことを表します。詳細については
トレーサビリティ
を参照してください。
不確かさ(Uncertainty)
観測または計算された値と正しい値との違いの程度を表す推測値。 測定値について表記する際に、多くの場合、"確度(accuracy)"ではなく"不確かさ(Uncertainty)"が使用されます(不確かさ:±300 ppm+10 mVなど)。 慣例としては、表記された値の範囲に正しい値がある確率、という意味で不確かさという用語が使用されているようです。