電源の設計エンジニアは、80%あるいはそれ以上の電力変換効率の達成というプレッシャーに直面しています。この傾向は、携帯機器のバッテリの長寿命化、グリーン製品による低消費電力化といった要求からきています。
設計エンジニアにとっては、電源の特性評価、問題のトラブルシュートのためには数多くの特殊なパワー測定が必要になることを意味しています。従来、このような測定は、定常的な電流と電圧をデジタル・マルチメータで測定し、電卓やコンピュータで計算し、評価してきました。現在では、多くのエンジニアが、電源(パワー)測定をオシロスコープで行うようになりました。
このアプリケーション・ノートでは、テクトロニクスのDPO7000シリーズ、DPO/DSA70000/BシリーズとDPOPWRパワー解析ソフトウェアを使用した、代表的なパワー測定について説明します。 TDS5000Bシリーズ・オシロスコープで使用するTDSPWR3ソフトウェアについても説明します。このオシロスコープ、ソフトウェアを使用することで、自動パワー測定による迅速なパワー解析や簡単なプローブ・デスキューなど、優れた測定精度の自動パワー測定を実現できます。