スペクトラム・アプローチによるジッタ解析

タイミング・マージンが厳しくなりクロック・レートが高速化する今日の高速回路設計では、ジッタはシステム・エラーの大きな原因になっています。ジッタ成分の特定や測定は、高速回路のデバッグに役立ち、またFibre Channel、SONET、SDH、Gigabit Ethernetなどの高速シリアル・データ通信規格で必要とされています。このアプリケーション・ノートでは、スペクトラム解析のアプローチにより、ジッタ成分の解析や測定を行う新しい方法について説明します。従来のBER（ビット・エラー・レート）解析装置で数分間あるいは数時間もかかるBER予測は、ジッタ解析結果に基づいて行えばわずか数秒間で行えます。これには、当社のジッタ/タイミング解析ソフトウェアTDSJIT3を使用します。TDSJIT3ソフトウェアはTDS6000およびTDS7000シリーズ・オシロスコープに対応しています。ここでは、TDS6604型DSOでTDSJIT3を使用する方法について説明します。