デジタル・オシロスコープ

TBS1000Cシリーズは、手頃な価格で多彩な機能と性能を実現したデジタル・ストレージ・オシロスコープです。今日の教育機関、組込み設計技術者、メーカ・コミュニティのニーズに対応して設計されています。最高1GS/sのサンプル・レート、50MHz～200MHzの周波数帯域、7型WVGAカラー・ディスプレイを備えています。標準で5年間の保証がありますので、安心してご使用になれます。また、ステップバイステップのインストラクションによる実習機能を統合した革新的なコースウェア・システムも付属しています。HelpEverywhere^®システムにより、すべてのユーザ・インタフェースに有用なヒントが表示されるため、新しいユーザも無理なく計測器に馴染んでいただけます。

主な性能仕様

• 周波数帯域：200MHz、100MHz、70MHz、50MHz
• 2チャンネル機種
• サンプル・レート： 1GS/s（全チャンネル）
• レコード長：20kポイント（全チャンネル）
• 拡張トリガ：パルス、ラント、ライン
• 5年保証

主な特長

拡張機能

教育

優れた性能／保証

TBS1000Cシリーズ・オシロスコープには全機種とも、テクトロニクスの業界トップクラスのサービスとサポートに加えて、5年保証が標準で付いています。

番号	説明
1	汎用ノブ（波形ナビゲーション、ズーム、カーソル）
2	保存／呼出し
3	HelpEverywhere®

番号	説明
4	プローブ補正用端子
5	操作ノブ（チャンネルごとに独立）
6	プローブ・インタフェース（BNC）
7	USBホスト・ポート（保存／呼出し用）
8	7型ディスプレイ

番号	説明
1	IEC電源コネクタ
2	USBデバイス・ポート（リモート制御用）
3	ケンジントン・ロック

優れた操作性による作業効率の向上

TBS1000Cシリーズ・オシロスコープは、優れた機能と操作性を兼ね備えており、すぐに実践的な学習ができ、簡単に操作できるように設計されています。前面パネルの専用ボタンにより、すべての重要な設定に簡単にアクセスできます。垂直軸が10div、水平軸が15divという精細な波形目盛を備えており、1画面で多くの信号を表示できます。

画面上に見やすく大きなカラーのメニューが表示されるため、操作が容易で、必要な情報をすばやく見つけることができます。レコード長全体をすばやく移動しながら、信号の細部を拡大表示できるズーム機能が装備されています。

汎用性に優れたトリガ／アクイジション・モード

今日のミックスド・シグナル・デザインのトラブルシューティングに最適なトリガ・システムを備えています。基本的なエッジ・トリガにとどまらず、パルス幅やラントでもトリガできるため、特にデジタル部のトラブルシューティングに役立ちます。

パルス幅トリガは、幅の狭いグリッチやタイムアウトといった条件での検出に最適です。ラント・トリガは、設定値よりも振幅が小さな信号を捕捉するのに役立ちます。

TBS1000Cシリーズ・オシロスコープには、いくつかのアクイジション・モードが用意されています。デフォルトのアクイジション・モードはサンプル・モードで、ほとんどのアプリケーションに利用できます。スパイクの検出に役立つピーク検出モードや、繰返し信号のノイズ低減に役立つアベレージ・モードも備えています。

自動測定、解析

豊富な自動測定機能を備えているため、さまざまな信号やアプリケーションのテストをすばやく、確実に行えます。

測定値は1つの画面に表示され、これらは4つのカテゴリに分類されます：周波数、時間、振幅、面積。すべての測定値が1つの測定画面に表示されるため、32種類の自動測定から簡単に選択できます。

測定値はソースごとに色分けされ、背景が見えるように表示されるため、リードアウトによって波形表示が見えなくなることもありません。

FFT機能

前面パネルのFFTボタンを押すだけで、FFTで信号の周波数成分を把握できます。

FFT波形のみを表示することも、あるいはソース波形をオンにして、周波数と時間領域波形の両方を観測することもできます。設定値が表示されるリードアウトは背景が透けて見えるため、FFT波形の表示も妨げられません。

HelpEverywhere^®

HelpEverywhere^®システムにより、機器のさまざまな設定項目を説明するグラフィック付きのヘルプ・テキストが示されるため、新規ユーザでも使用する測定機能を簡単に把握でき、測定結果を理解できます。ヘルプは、ユーザ・インタフェースと同じ言語で表示されます。

革新的な教育分野向けソリューション

TBS1000Cシリーズ・オシロスコープは、教育者が基本的な概念を教えるのに最適な便利な機能を備えています。TBS1000Cシリーズのヘルプ・システムには、Scope Intro機能が内蔵されています。前面パネルのヘルプ・ボタンを押すだけで、オシロスコープの基本的な操作方法や、TBS1000Cシリーズ・オシロスコープの概要、操作方法、ヒントなどの情報を得ることができます。

オートセット、カーソル、自動測定などの機能は、いずれも無効にすることができます。機能を無効にすることで、基本的な概念を学ぶことができます。水平／垂直軸操作による波形の取込み、波形目盛を使用した時間／電圧の測定のほか、信号の特性を手動でプロット／計算する方法なども学べます。

コースウェア機能が統合されているため、実習課題を読み込ませた機器を実際に学生に使ってもらいながら、個別に指導を行えます。学生は一定のカリキュラムに従ってデータを実際に取り込み、レポートとして提出することができます。100種類以上の実習課題のサンプルをテクトロニクス・コースウェア・リース・センターからダウンロードしてご利用いただけます。

柔軟性の高いデータ転送

前面パネルのUSBホスト・ポートにより、機器設定、スクリーンショット、波形データをUSBフラッシュ・ドライブに簡単に保存することができます。

TekScope

TekScopeソフトウェアは、ご使用の機器の機能を拡張し、オシロスコープからPCに直接データを簡単に転送して、オフラインで解析できるようにします。ベンチ・オシロスコープ用リモート解析パッケージを使用すると、最も一般的なバス（I2C、SPI、CAN、CAN-FD、LIN、UART）上でプロトコル・デコードを実行したり、無制限の測定やトレンド、ヒストグラム、検索、マーク、オフライン波形解析などの高度な解析機能を、当社の高性能機器と同じユーザ環境で実行することができます。

PC接続

ご使用のPCを後部パネルのUSBデバイス・ポートに接続し、当社Webサイトから入手できるOpenChoice® PC通信ソフトウェアを使用すれば、測定結果を簡単に取込み、保存、解析することができます。波形イメージや波形データは、スタンドアロンのデスクトップ・アプリケーションやMicrosoft Word、Excelに簡単に取り込めます。

Kickstart

Kickstartソフトウェアは、ベンチ上の複数の機器の制御、自動データ、測定ロギング機能を提供します。収集したデータを詳細に調査するために、チャート化したり、複数のフォーマットでエクスポートすることで、さらに詳細な解析を行うこともできます。オシロスコープ、デジタルマルチメータ（DMM）、電源、ソース・メジャー・ユニット（SMU）に対応しています。